地域企業におけるB2BからB2Cへといった新規事業では、新しい発想が重要となります。この新しい発想は既に経営者や従業員の方がすでに「タネ」を持っていることが多く、外部から持ち込んだ他で成功している新しい発想自体は、新鮮ではありますが、その風土や商習慣から根付きにくいこともあると思います。
地域企業では限られた経営資源でイノベーションを続けなければなりませんが、目の前に大きな資源が眠っていることに気付いていただき、掘り起こし、方向性を定め、磨き上げるといった支援が「外部」の役割と考えています。
この大きな資源を掘り起こすに一つの方法として、新規事業にたずさわる関係者全員(外部と内部)で一緒にアイディアを出し合うといった行為はとても効果的ですのでおすすめしています。
今回は『A Technique for producing Ideas』(James Webb Young著)を参考に、アイディアの原理から新しいアイディアが生まれる過程についてまとめています。
Ideaにおける原理
アイディアは1つの新しい組み合わせです。一つ一つの関連性を持たせ、新しい組み合わせにより、新規性を高められます。
Idea作成における五つの段階
第一 アイディアを広げるために、資料を収集します。
この時、一般資料 教養的な事柄(テーマ、キーワード広く)を集めるます。さらに、特殊資料として、関係性のある事例の資料を深く掘り下げて集めることも並行して重要です。
cf.ブレインライティング、マンダラート、形態分析法
第二 収集した資料をスクラップします。
膨大に集めた資料は、テーマやキーワードごとにインデックスをつけて整理します(抽出・整理・分類・結合)。この際に、カード索引法やevernoteなどの活用が有効です。
第三 無意識の想像過程を刺激します。
この段階では趣味に没頭することや運動して体を動かすなど全く違った活動から脳に刺激を与えます。一旦新しいアイディアについて、忘れることが大切です。
第四 常にそれを考えることによる具体的発見。
アイディアをいきなりひらめくこともあれば、改めて考える中から生まれるなど様々ですが、日常生活でも入浴や就寝時にひらめくなどいった経験があるのではないでしょうか。
第五 現実の有用性に合致させるために最終的にIdeaを具体化し展開させます。
まずは生まれたばかりの新しいアイディアを形にしてみる(試作品制作、シーンやストーリー設定など)ことが必要です。その後、多様性理解が理解された環境で、評価や検証を行っていきます。
このプロセスを何度も繰り返すことで、問題を解決に繋がります。