「モノ」から「共感」へと現代のデザイン変遷
時代とともにデザインは大きく変化しています。本ブログではそんな「デザイン」の変化に関して、第4次産業革命を迎えている現代にいて「デザイン変遷」を振り返っていきたいと思います。
「モノ」の精度を問うデザイン
「モノ」の精度を問うデザインは、2000年代以前において、見た目や意匠、スタイリングが重視された時代のデザインを指します。この時期には、プロダクトやファッション、広告などの領域で、明確なプロジェクトや製品のゴールを設定し、PDCAサイクルを用いてデザインを完璧に仕上げることが優先されました。デザインの精度を高めるためには、論理的思考と洞察力が重要であり、製品の品質を一定に保ちながら量産することが求められました。
「モノ」と「コト」が融合した体験重視のデザイン
「モノ」と「コト」が融合した体験重視のデザインは、2000年から2010年にかけて進化しました。この時期には、単なる見た目のデザインから、ユーザーが実際に体験する価値を重視する方向へとシフトしました。具体的には、プロダクトやサービスが提供する「体験」を中心に据え、デジタル技術を活用したデザインが注目されました。これにより、ユニバーサルデザインなど、多様なユーザーにとって使いやすいデザインが求められるようになり、デザインの役割が拡張されました。
課題解決の為のデザイン
課題解決のためのデザインは、2010年以降に注目されるようになった概念です。このアプローチでは、ユーザーの視点に立ち、サービスやプロダクトの本質的な課題やニーズを発見し、ビジネス上の問題を解決することに焦点を当てています。デザイン思考を活用し、ユーザーの潜在的なニーズを捉え、迅速かつ柔軟に解決策を導き出すことが特徴です。このプロセスでは、共感、課題定義、アイデア創出、プロトタイピング、テストを繰り返し行い、最適な解決策を見出します。
時代の流れとともにデザインの在り方は常に変化を続けています。現在のデザインに求められる役割は、企業や組織全体としての取り組みに変わり、デザイナーには事業運営の方針を生み出していくリーダーシップが必要になっています。
デザインラボは、お客様一人ひとりに寄り添い、独自のブランド価値を創造するお手伝いをさせていただきます。デザインに関するご相談は、お気軽にデザインラボまでお問い合わせください。
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