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サスティナビリティ最前線

2021年に入り、国内でも消費者は環境問題に対処している製品をますます求めるようになっています。しかし、その一方で、グリーンウォッシュなど混乱が生じていることも確かです。効果的なソリューション向けた企業やブランド同士が連携し、消費者に正確な情報を発信続けることが、さらに重要になると考えています。


今回は、効果的なソリューション向けた企業やブランドが取り組むサスティナビリティー最前線をご紹介します。


【ラベリングを一新】


従来的なラベリングを見直すことで、透明性や信頼に対する消費者の期待の変化についていための、製造全ての段階でのカーボンに関する記述を明確にしていきます。 2021年6月、H&Mは一部商品にHigg Index Sustainability Profilesを採用し、環境や社会的なインパクトを共有すると発表しました。 英国ではNestlé、Marks & Spencer、Costa Coffee、非営利団体のFoundation Earthなどの企業と政府が官民一体となり、飲食品のエコロジカルフットプリントを格付けする新たな制度を整備し、2021年秋から導入されます。


【規制の変化に対応】


サステナビリティに関する様々な研究機関の調査結果が気候危機や世界的な温暖化に強い警鐘を鳴らし、政府はサステナビリティに関連する規制の強化を加速させていいます。 2021年8月、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、研究機関が気候変動や、それらが環境及び世界社会全体に与える影響について最新情報を分析した報告書を公表、さらなる気温上昇を避けるために、各国政府は"温室効果ガスの排出を早急且つ大規模に削減"するための行動を今すぐ起こす必要があると指摘しています。


【クリーンな輸送に投資する】


企業やブランド各社はサプライチェーンが環境に与える負荷を減らすために、クリーンでサステナブルな輸送方法へとシフトしつつあります。 英コーンウォールのコーヒー焙煎業者Yallahは、炭素排出の少ない海上輸送会社New Dawn Traders及びThe Blue Schooner Companyと提携。コロンビアから帆船で輸入した新たなコーヒーを発売し、何百キロものCO2を排出するコーヒー豆輸送の全体的影響を削減しています。 フランスの美容ブランドClarinsは、風力エネルギーで大西洋横断輸送を行うNeolineとパートナーシップを締結し、2023年までに対米輸出の20%をサステナブルな帆船で輸送すること公約に掲げています。


【エコなパッケージングへ移行】


企業や主要ブランドは自分たちのサステナビリティへのコミットメントを示す一環としてパッケージのイノベーションを進めており、新たなバイオベースの素材を実験し、革新的でスマートなソリューションを創造しています。 バリの企業Avani Ecoは、主原料がキャッサバの買い物袋や、サトウキビの絞りカスであるバガスから持ち帰り食品容器を製造しています。シンガポールでは、ゼロウェイストのアーティザナルなライフスタイルブランドThe Verdant Labが、使用後店舗に返却できるリサイクル容器に入った液体製品や、グラシン紙で包み100%再生紙の箱に入ったゼロウェイストの固形石鹸を販売。米国ではコスメブランドのCoverGirlが人気商品であるClean Pressed Powderコレクションのパッケージングをリニュアールし、製品の大きさを35%カットしたことが挙げられます。


サスティナブルに向けた企業やブランドの取り組みに対しては必須となっていますが、短期的な売上に終始しない中長期的な取り組みを骨太に考えていきたいと思います。



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