引き続きマーチャンダイジングプロセスについて、商品政策の次は開発計画となります。
2、開発計画
開発計画については、どのような要因から開発およびアップデートをするかという行為計画と行動計画の明確化し、以下6つの視点に分けて考えます。
a,問題点を改善する為の開発
既存の自社および他社の商品における問題点や改善点を考察し、開発を行います
b,市場の変化を察知した開発
人の営みの象徴であるマーケットは常に変化しています。ロジックと経験に基づいた市場分析と情報収集により、変化の先読みを試み、開発にむけた仮説を立てます。
c,新素材、新機能の情報からの開発
マーケットインを起点とした開発の中でも、基礎研究に立脚し比較的時間が必要なのが新素材開発の分野です。基礎研究や開発情報と並行して、紡績メーカーのシーズン毎の展示会、繊維商社やテキスタイルメーカーの展示会の情報をキャッチアップします。
d,価格政策に対応した商品開発
商品がひしめき合うマーケットで、価格決定権がないブランドや商品がほとんどのため、価格政策は商品開発でも重要な要素となります。ただし、価格政策は販売チャネルや販売方法、商品の回転率など様々な要素が関係してくるため注意が必要です。
e,客層の変化、幅を改善する為の開発
漠然としたターゲティングは、しばしば顧客のライフスタイルの変化や嗜好の変化さらにフォロワー層であればトレンドの変化を見失いがちになります。特に開発においては、製品が販売される先の変化を捉える必要があり、ターゲティング幅の調整が求められます。
f,開発商品の宣伝、販促計画
商品を最も最適な消費者に届けるため、誰にどのように伝え方るかというプロモーションは重要で、これを商品開発後に行うブランドも多いですが、この段階で青写真を描くことでヒット商品に向けた確率が上昇します。
次回第3回は、商品開発プロセスについてです。